◆大会委員長挨拶

異文化コミュニケーション学会会員の皆様

今年は、桜美林大学町田キャンパスで、異文化コミュニケーション学会第30回の記念の年次大会が開催されることとなりました。戦後70周年にもあたり、今年の年次大会「未来に向けてのダイアローグ ~戦争と平和を考える~」のもとに、1日目の基調講演では、近藤紘子氏に、広島原爆の被爆体験の視点から、2日目は、久郷ポンナレット氏にカンボジア難民の視点から世界平和に向けてのメッセージをいただきます。お二人の共通点は、被害者でありながら加害者との関わりを経て苦難を乗り越えようとされたことだと思います。将来が不安定な日本に、今一度平和への考え方を考える機会となればと願っています。
学会30周年の記念として「SIETAR JAPAN の30年の歩みと将来」というパネル・ディスカッションを企画しました。SIETAR JAPANの設立と発展に貢献して下さったジャネット・M・ベネット氏、ダイアン・ホフナー・サファイア氏、荒木晶子氏、末田清子氏の登壇を予定しています。この企画は、桜美林大学、青山学院大学、CCTSとの共催です。プレカンファレンスとして東京ジャ―ミイ(イスラム・モスク)見学とベネット氏による特別講演を予定しています。発表数はSIETAR JAPAN設立以来最大の64となり感謝しています。38の個人発表、6つのワークショップ、3つのパネル、17のポスターセッションが予定されています(日本語は43件、英語は21件)。
この年次大会が皆様にとって、多様な人々と出会いやネットワークを広げる場となり、必要な知識と刺激のシャワーを浴びる機会になることを願っています。最後に年次大会の企画、準備、運営を共にしてくださった年次大会委員とSC運営委員の方々、そしてその他様々な支援を頂いたおひとりおひとりに感謝し、ご挨拶とさせていただきます。

年次大会委員長  浅井 亜紀子
asai