6月、7月、9月例会

>>6月、7月、9月定例会

パラダイムの転換を図る異文化コミュニケーションのための教授法
Paradigm-shifting Teaching Methods for Intercultural Communication

昨年12月に出版された『異文化コミュニケーション・トレーニング:「異」と共に成長する』(2022年, 三修社)について、現場での教育実践について、率直に語り合い、現代的な課題と本書との接点を見つけて活用できるようにするための3回のシリーズを企画しました。6月と7月の定例会の申し込みの受付を開始しました。

image001

第1回 2023年6月25日(日)13:00~16:00

「異文化コミュニケーションに今、何ができるのか?:身近に顕在化した異なりとしての〈異〉と向き合う」 山本志都・石黒武人,
方法:ONLINE (ZOOM)
日本語  Language: Japanese

ワークショップ概要:
今の時代に、なぜ異文化コミュニケーションに取り組む必要があるのかを考えます。異文化コミュニケーション教育の目指すところを、共通認識としてつくり出すことを目的とします。
突然ですが、あなたが異文化コミュニケーションに深く関わるようになったきっかけは何でしたか? 「異文化」や互いの間の異なりをめぐり、新しい発見や喜びのほかに、違和感や孤立感、摩擦や対立を経験したことがきっかけになったという人は多いのではないでしょうか。経験していることに対し、自分なりに整理をつけられると、気持ちが少し楽になります。そうすることで、課題と向き合うための心の余地や活力も出てきます。手始めに、異文化コミュニケーションと出会って楽になれたという経験について語り合ってみましょう。特にインパクトのあった理論や教えは何であったかや、それらが自分にどのような影響を与えたから楽になれたのか、そもそも「楽になれた」というのは、この場合どのような状態・状況を生み出したことだったのか等についてです。これらを言語化し、共有する中で、異文化コミュニケーション教育にたずさわる人たちの楽になるための知恵を可視化します。本書に掲載されている理論や概念との関連性を見出すことによって、授業で生かすためのより具体的な方法が探します。 また、「楽になる」という言語化のほかに、異文化コミュニケーション学の果たす役割をどう言語化できるのかを考えながら、異文化コミュニケーションがなぜ今、人々にとって必要と言えるのかを共通知識化していきましょう。
もうひとつのワークとして、「〈異〉を語ろう!」(p.180)を実践します。山本の授業では5分程度のプレゼンを学生が行っています。ポジティブな反応が非常に多いエクササイズです。参加者には当日までにご準備いただきたいお話の内容をご案内します。準備する時間がない場合は語り手にならず、見ていただくだけでも構いません。Micro-otherness(小さな他者性)からのアプローチとして2022年にThe Forum on Education Abroadの年次大会で発表したところ、身近過ぎる話題を取り上げる意外性やより年少の生徒にも応用できることへの反応をいただきました。

第2回 2023年7月15日(土)13:00~16:00

「ステレオタイプを乗り越える:文化や社会的カテゴリーを用いることが不都合ではなくなる文脈を確立する」山本志都・石黒武人・鈴木有香,
場所:東海大学品川キャンパス,
日本語 Language: Japanese

ワークショップ概要:
企業や大学における異文化トレーニングとファシリテーションの専門家である鈴木有香先生を中心にして行います。第5章の観測カテゴリー、第10章のコンテクスト・シフティング、第11章のステレオタイプなど、いくつかの章について、これらの章を授業で取り上げるための教材、問いかけ、対話のテーマなどを互いに持ち寄る企画です。知覚構成主義の立場で教材をつくり、実際にそれらを体験して、改善点等を考えます。

第3回 2023年9月3日(日)13:00~16:00

「異文化コミュニケーション教育の新たな出発点:あいまい、あやふやになっているところを整理する」Milton Bennett・山本志都・石黒武人
場所:都内になりますが、場所は後日お知らせします。
日本語と英語 Language: Jpn & Eng

ワークショップ概要:
異文化コミュニケーション教育の中であいまいなまま過ごしていて気になっているところなどを整理するワークショップにしたいと考えています。たとえば異文化コミュニケーションにおけるSimilarity baseとDifference baseのアプローチをどう考えるかについてです。かつてゴールデン・ルール(共通点ベースのシンパシー)とプラチナ・ルール(違いに基づくエンパシー)の著書もあるミルトン・ベネット博士はこの問題を今はどう考えているのでしょうか。最後に、これまで3回を通して私たちが考えてきたことを学習者に伝えるためには、どんな風に教材化できるかについてみなさんで考えます。

【参加費と申し込み】Peatixからお申込みください。申し込み時に会員番号の入力のない方は受付しかねます。

非会員の方は「000」でご入力ください。

日時Date 場所location PeatixのURL 会員member 非会員Non-member 学生student
6/25 Zoom https://sietarjune.peatix.com  600円 1000円 0
7/15 対面In person https://sietarjuly.peatix.com/ 600円 1000円 0
9/3 対面In person https://sietarseptember.peatix.com(7月以降にアクセスできます/Access will be available after July.) 1000円 1500 0

※お申し込みが確認された方には後程、ZOOMのアクセス方法など詳細をご連絡します。